銘に宿る心模様

花綴り(はなつづり)

白・黄・赤の三色には、それぞれに古来よりの意味が込められています。

白は、けがれのない心や新たな始まりを象徴し、清らかで凛とした印象をもたらします。

黄は、豊かさや実りを表し、陽だまりのような明るさと温もりを添える色。

赤は、生命力や慶びをあらわし、華やぎと活力をもたらします。

これら三色が寄り添うことで、穏やかな日々の中にも小さな慶びが咲くような、柔らかな調和が生まれます。

ひとつひとつの花が、日常のひとときにやさしい彩りを添える、雅やかな落雁の世界をお楽しみください。

丹玉椿(たんぎょくつばき)

冬の静けさのなか、凛と咲く一輪の椿。

その紅を「丹」に、かけがえのない想いを「玉」に重ね、端正なかたちへと写した落雁が丹玉椿です。

華やかさを競うことなく、余韻として心に残る佇まいをかたちにしました。

紅苺雁(くれないいちご)

紅く色づく苺をかたどった、可憐な趣の落雁です。

二つ連なる実の姿に、和やかさと円(えん)のかたちを重ね、穏やかな願いを映しました。

やさしい口どけとともに、ささやかな慶びのひとときを添える一品です。

仙珠華境(せんじゅ かきょう)

仙人の世界に実る珠と花をかたどった、節句の落雁。

寄り添う姿に、長寿と慶びの願いを込め、春のやさしい気配を映しました。

香華扇(かがおうぎ)

― 薔薇一輪 風にほどけ
 扇あおぎて 香そよぐ ―

やわらかな薔薇の姿を、金彩の扇に映した落雁「香華扇(かがおうぎ)」。

扇は、末広がりに福をひらく吉祥。

花は、言葉にできぬこころを包みこむかたち。

大切な方へ、言の葉に尽くせぬ想いを添えて。

日頃の感謝を伝えるひとときに。母の日の贈りものにも。

菖節薫・宵(しょうせつのかおり)

菖蒲の節にちなみ、邪気を払い身を整えるという古の習いをかたちに映した落雁です。

まっすぐに伸びる葉に尚武の意を重ね、健やかな日々への願いを託しました。

節の趣とともに、清らかな気配を映すひと品です。

菖節薫・暁(しょうせつのかおり)

菖蒲を用いて身を清める風習に倣い、無病息災への祈りを込めて仕立てた落雁です。

香り立つような気配に、節句の意味と願いを重ねました。

時節の趣を映し出すひと品です。

うららの余華(うららのよか)

うらら――光やわらぎ、気配ほどけるころ。

咲き満ちた牡丹の花が、なお胸に残す美しさを「余華」としました。

華やぎの盛りを過ぎても消えることなく、静かにたたずむその余韻。

そのひとしずくを、かたちに映した落雁です。

よりそい

寄り添う二輪の立葵をかたどり、咲き上がる姿に重なりゆく時の流れを映しました。

やわらかな甘みのなかに、想いの通い合うひとときを託しています。

結びゆくご縁を、このひと品に込めてお届けいたします。

彩添(あやぞえ)

さくらんぼの実りと桔梗の花をかたどり、梅雨から初夏へと続く季節のひとときを表しました。

朱実には実りの明るさを、紫星には花の静かな美しさを託しています。

ふたつの趣が重なり合い、移ろう季節に彩りを添えるひと品です。

風待花(かざまちばな)

― つるを伸べ 風待つ花に
 夏薫る ―

梅雨の空のもと、夏の光を待ちながら蔓を伸ばす朝顔の姿をかたちにしました。

風に揺れる一瞬の清々しさを、紅と藍の彩りに映しています。

風を待ち、花を待ち、季節を待つ。

朝顔の風情を写した、夏の始まりを感じる落雁です。

綾桔梗(あやききょう)

星を思わせる桔梗の花と、ふくらみを帯びた蕾が寄り添う姿をかたどりました。

重なり合う花弁の美しさを、織物の綾になぞらえて「綾桔梗」の名を添えました。

夏から秋へと向かう季節の気配を、一輪の落雁に託しています。

白風花(しらかぜ)

白き花に、夏を想う

仏前に供えられる白百合は、大切な人を想う心を結ぶ花。

花に寄り添う風は、言葉にならない想いを運ぶように、人の心へと届きます。

白き花と風が織りなす、そのひとときを一輪の落雁に込めました。