カテゴリ: 季節・行事
陽炎ゆらめく、大暑の景
空高く、夏は盛りへ
大暑(たいしょ)は、二十四節気の第十二番目にあたり、一年で最も暑さが厳しくなる頃を表します。
例年では7月22日頃から8月6日頃までにあたり、照りつける日差しと高い気温が続き、本格的な夏を迎えます。
各地では夏祭りや花火大会が開かれ、夏ならではの賑わいに包まれる季節です。また、この頃には土用の丑の日を迎え、うなぎを食べる習慣でも広く知られています。
一年でも暑さの盛りを迎える一方、暦の上では立秋が近づき、季節は次の節目へ歩み始めます。
夏風にのせる、ひとこと
暑中見舞いは、暑さが続く季節に相手の健康を気遣い、近況を伝える日本ならではの夏の挨拶です。
江戸時代には、お盆の時期に先祖へのお供えや日頃お世話になった人を訪ねる風習があり、やがて手紙による挨拶へと発展しました。
現在では、日頃なかなか会えない人へ「暑さの折、どうぞご自愛ください」という思いを届ける季節の便りとして親しまれています。
暑中見舞いは小暑から立秋の前日頃までに送り、立秋以降は「残暑見舞い」として相手の健康を気遣う挨拶へと変わります。
深き緑に、涼を訪ねて
千葉県の養老渓谷は、新緑や紅葉の名所として知られていますが、大暑の頃には鮮やかな緑が谷あいを包み込み、渓流のせせらぎが爽やかな空気を運びます。
木漏れ日が差し込む遊歩道を歩けば、水の流れる音と木々の香りが重なり、夏ならではの心地よさが広がります。
市街地の熱気とは趣が異なり、自然に囲まれた景色は、暑さを忘れるような穏やかな時間を与えてくれます。
青空の眩しさと深い緑、そして清らかな流れが織りなす景観は、大暑ならではの美しい夏の表情です。
清流に寄せる、夏の意匠
暑さが続く大暑の頃には、見た目にも涼やかな和菓子が夏のひとときを彩ります。
清流や朝露、青葉など、夏の自然を題材にした意匠は、季節の美しさを菓子の中に表現してきました。
落雁にも、四季折々の草花や自然の美しさを表した意匠が数多くあり、日本ならではの季節の趣を楽しませてくれます。
夏の情景に思いを重ねながら味わう和菓子は、暑さの中にも趣深い季節の魅力を添えてくれます。